エコクリーン分野

嫌気性バイオレメディエーション

 揮発性有機塩素系化合物で汚染された土壌地下水中では、多くの場合、すでに生息している在来嫌気性微生物により、揮発性有機塩素系化合物中の塩素が水素に置換される無害化反応が進んでいることが1980年代に報告されていた。
 この反応は、特定の嫌気性微生物によって行われることが明らかになっている。
 下図に嫌気性微生物法による浄化の模式図を示す。

#

 この反応は極めて緩やかで、土壌地下水に水素供与体(水素を供給する物質)を注入添加することで加速される。
 これらの水素供与体は、食品原料など安全な物質からなり、1度の注入で長い場合2~3年もの間、水素を供給し続けるといった優れた性質を持っている。
 本法を適用する場合は、対象区域の地層構成、土壌汚染状況、地下水汚染状況、地下水流向、地下水流速などの予備調査を行う。
 地下水調査では、汚染濃度分析の他、溶存酸素、硝酸イオン、硫酸イオンの各濃度を測定する。
 また、土壌地下水中に生息する汚染物質分解菌数を確認し、嫌気性微生物法適用の有無を判断する。
 調査で得られた結果や、汚染物質分析の結果を利用して、薬剤量等を算定する。場合によってはさらにラボ試験により、汚染物質の分解状況を嫌気状態で確認する。

アデカジオメイトB-101 HRC(水素除法剤) HRC Advanced(水素除法剤) EDC(電子供与体混合物)

▲このページの先頭に戻る